「頭の前出は呼吸で変えられる」姿勢改善トレーニング体験
「背中が丸くなるので肩を引いて胸を張るようにしてるんです」
「仕事してるとどうしても背中が丸くなっちゃって。そのせいか背中から腰にかけてバンバンに張ってしまうんです。
まずいと思って、肩を引いて胸を張って直すんです」料理人Tさん。
この様な時、多くの方が
「背中が丸いのが良くない」と思い、「丸い背中を何とかしよう!」と
不自然に背筋を伸ばしたり、肩を引いて胸を張るなどをします。
骨格構造上、「背中が丸いのは普通」

Tさんは頭が前に出る原因を「背中が丸くなっているからだ」と、間違った認識をしていました。
下は正常な骨格状態です。骨格構造上、背中が丸いのは正常です。

問題は「腰の前湾がない事」をお伝えしました。

普通に立てている子供の頃は、腰椎前湾があり、頭が胴体の真上に乗っています。

「若い頃から頭が前にでやすかったんです。で、気付いた時は顎を引いたりして気をつけてたんですけど、歳のせいか、最近は頭の位置も戻せなくなってきちゃって」
確かに首・肩の筋肉拘束が強いため、前に出やすい頭部を、すんなりと首の上におくのは難しい状態にあります。
呼吸意識で姿勢が変わる
そこで、呼吸意識の指導をしました。
「鼻から吸う空気の当たる、鼻の粘膜の意識を変えましょう」
何度か練習しているうちに、何となく感覚が掴めてきたTさん。
頭部の前出が7割方おさまり、その場で明らかな違いを体験されていました。
「スーっとして気持ちいい。シャンとした感じで、自分じゃないみたいです(笑)変な姿勢に慣れちゃってるんですね」

左:指導した呼吸の方向
右:Tさんの普段の呼吸の方向
イラスト左の方のような呼吸の方向で使い続けることで、内側からの改善が期待出来ます。(詳細は 構造的に正しい「姿勢」「身体の使い方」実践編 改訂版 をご覧下さい)
鼻から出入りする呼吸の方向を意識で変える事で、身体の内側から姿勢のコントロールが出来ます。
マス目の歪みを整えていっても中々姿勢が変化しない方の多くに、呼吸の方向のズレや、身体の使い方の誤認識などがあります。
そもそも、「不良姿勢」とは、どの様な状態で「正しい姿勢」とは、どういう状態をいうのか?
これらの理解がない限り、姿勢を正すというのは困難です。
場合によっては、身体の負担となる姿勢を身につけてしまうこともあります。
日頃、皆さんが抱くこうした疑問を解消するのに最適な書籍を作成しました。
構造的に正しい「姿勢」「身体の使い方」理論編 改訂版
構造的に正しい「姿勢」「身体の使い方」実践編 改訂版
姿勢や座り方、歩きに至るまで、一般の方々にも分かりやすい様に豊富なイラストで解説しました.。
実際のトレーニング内容も、自宅で行え、日常生活そのものがトレーニングとなる内容となっています。
構造的理解を深め、姿勢や日常所作のポイントを知る事は健康作りの土台になります。
骨格細分化調整を受けていない方も是非ご覧下さい。